
患者団体の呼びかけに応じて、高額療養費制度などのあり方を議論する超党派の議員連盟が3月下旬に発足した(記者撮影)
政府は3月上旬、「高額療養費制度」の患者負担額の上限の引き上げを、いったん見送ることを決めた。高額療養費制度とは1カ月の医療費の自己負担が上限額を超えた場合にその超過額を支給し、患者の負担を和らげるものだ。日本の公的医療保険制度の「最後の砦」と評され、まさにセーフティーネットといえるだろう。
高齢化や医療の高度化でその支給額が膨らんだことを受け、政府は当初、今年8月から3段階の大幅な患者負担上限額の引き上げ案を示したが実施を見送り、今秋までに再検討することになった。当初案から2度の修正を経て衆議院では可決され、参議院に審議が移った直後に首相判断で見送られたが、この異例の展開をたどった背景には、制度を利用している患者たちからの猛烈な反発があった。
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