一般的な町のクリニックでもエセ医療が広まっている。
人の命を左右することもある医療情報。SNS上では私たちの不安につけこんだ、根拠に乏しい情報があふれている。本特集のタイトルは「不安につけこむ『医療情報』の罠」。何を信じ、何を疑えばいいのか。
命を左右するがん治療の中に、科学的な根拠がない「エセ医療」が紛れ込んでいることを、ご存じだろうか。
「副作用が少なく、体に優しい」「最新の医療」「自然治癒力を高める」などのマジックワードで、患者の心を引き寄せる。そして治療が成功した(とされる)症例画像や体験談で納得させ、高いものでは数百万円を超える治療費を患者に支払わせるのだ。
日本医科大学の勝俣範之教授(腫瘍内科)はこう指摘する。
「有効性のエビデンスに乏しいのに、誇大・虚偽広告で患者から高額な費用を受け取る行為は、『エセ医療』と呼ぶべきだ」
どのような「エセ医療」があるのか
現行法では、科学的な根拠のない自由診療を規制できない。そのため「エセ医療」の罠(わな)にかかり、適切な治療を受けることができず、最悪の結果を迎えてしまった患者たちが後を絶たないのだ。どのような「エセ医療」があるのか、以下のリストを参考にしていただきたい。
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