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出生前検査「無認証施設」の増加が止まらないワケ 妊婦が本当に望んでいる検査とは何か?

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陽性判定が出てもアフターフォローはなし、科学的根拠のない検査も広がる。

出生前診断は妊婦と家族にとって切実な問題だ(写真:PIXTA)

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人の命を左右することもある医療情報。SNS上では私たちの不安につけこんだ、根拠に乏しい情報があふれている。本特集のタイトルは「不安につけこむ『医療情報』の罠」。何を信じ、何を疑えばいいのか。

採血だけで胎児に染色体異常がある確率を高い精度で判定する、新型出生前診断「NIPT(Non-Invasive Prenatal Testing)」。出生前検査の1つであるNIPTは、日本医学会が相談体制や専門性を認めた「認証施設」で受けられる。

しかし、もしあなたかあなたの妻が妊娠し、NIPTを受けようとインターネットで検索すると、たくさんの「無認証施設」が出てくる。これらの施設はすぐにネット予約ができるが、多くは検査後のアフターフォローがない。たとえ陽性の判定が出ても検査結果はメール通知のみでサポートはない。

NIPTは「非確定的検査」

こうした無認証施設の医師は、たいてい産科医ですらなく、美容外科や内科などで、妊婦や胎児の知識は限られている。NIPTは採血した血液を検査会社に渡すだけで解析できるので、医師には手技も知識も要らない。

陽性と判定され衝撃を受けたとき、専門性が高い認証施設なら、胎児疾患に詳しい医師、カウンセラーがいて、超音波検査で胎児を丁寧に診たうえで、次の選択肢を示してくれるだろう。

NIPTは「非確定的検査」なので、診断を確定するには腹部から注射針で羊水を抜く「羊水検査」などが必要だ。病気が確定した場合、産むのを断念することもあるが、認証施設ならその子を出産したときにどんな治療や福祉を受けられるか聞くこともできる。

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