予防できる──。そう信じて接種した新型コロナワクチンの有効性はいかに。

新型コロナワクチンの全額公費による接種は、この3月末で終了した。
首相官邸が4月に公表したところによると全国民の8割が2回以上接種し、7回まで接種した人は1753万人超に上る。

コロナワクチンのベネフィットは、端的にいえば感染や重症化の予防効果だ。
厚生労働省の公表データによると、ファイザー製ワクチンの有効率は臨床試験で95%とされている。何もしなければ100人発症するところ、95人の発症を抑える効果だ。同じくモデルナ製の有効率は94%とされた。
ワクチンの有効性に陰り
接種が始まった当初は、感染予防や重症化予防の有効性が見られた。しかし、コロナウイルスは武漢型からアルファ型、東京型、ベータ型、ガンマ型、デルタ型、オミクロン型とワクチン予防網をすり抜けるように変異を繰り返した。オミクロン型が流行する頃からは、ワクチンの有効性に陰りが生じる。
そして、心筋炎や心膜炎といったワクチンの副反応にもスポットが当たるようになった。こちらはワクチンのリスクだが、厚労省の審議会は2021年10月、副反応について次の見解を出した。
記事全文を読むには有料会員登録が必要です。
(残り 1305文字 です)
【9/30(火)まで】 年額プラン2,000円OFFクーポン 配布中!
詳細はこちらから
無料会員登録はこちら
ログインはこちら