「僕がソニーの経営者なら買いに行く」「世界大手の出版社になる」・・・KADOKAWA社長が明かす"ソニーと提携強化"の内幕

最初の打診はレストランで
――ソニーグループによるKADOKAWA買収報道は業界を驚かせました。結果的に買収にまでは至りませんでしたが、今回の株式取得のきっかけは何だったのですか。
僕は言われただけなので、ソニーさんに聞いてほしいところ。ただ、もともと非常に近い関係にあるのは事実だ。
例えば、われわれのアニメの多くはソニーグループの100%傘下のクランチロールで世界中に配信されている。プレイステーションは(KADOKAWA子会社の)フロム・ソフトウェアにとって一大プラットフォーマーで、「エルデンリング」はプレステ上でものすごく売れている。
――話があったときには驚いたのでは。
もしかしたら、うちみたいな会社がほしいかなとは思っていた。だって(ソニーは)コンテンツの会社になろうとしているわけでしょ。IP(知的財産)を生み出す源泉は映画じゃないですからね。
やはり1人の作家の個性で出せちゃう本はすごい。それをわれわれは年間6000点も出しているのだから、僕がソニーの経営者だったら買いに行くかなというくらいには思っていた。
――最初の打診は、どんな場面だったのでしょう?書面上のやりとりなのか、対面なのか……。
そういうのが気になる?(笑)
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