日産、三菱、ホンダに急接近、台湾“エレキの巨人”と自動車メーカーは手を結ぶか?ソニーだけが知る「鴻海の使い倒し方」に学べ

エレキの巨人が、再び日本で急速に存在感を高めている。三菱自動車が台湾・鴻海精密工業と、EV(電気自動車)生産での協業を検討していることが明らかになった。4月上旬には東京都内で鴻海がEV事業の大規模な説明会を開き、日本の自動車業界への「参入」を事実上表明する。
鴻海はスマートフォンなど電子機器を受託生産するEMSの世界最大手。EVビジネスを本格展開するために、かねてより日本の自動車大手からEVの生産委託を受注する戦略を明確にしていた。
三菱との協業は、鴻海の日本の自動車業界への「上陸」の最初の一歩に過ぎない。今後は他の日系自動車メーカーとも協業関係を結ぼうと水面下で奔走している。最大のターゲットが経営難に直面している日産自動車であることは言うまでもなく、またホンダも「求愛の相手」である。そこで多くの自動車業界関係者が戸惑うのは「鴻海とはいったい何者なのか?」ということだ。
エレクトロニクス産業ではガリバーの鴻海だが、その競争力の源泉はどこにあるのか。自動車メーカーにどんなメリットをもたらしうるのか。それとも巷間懸念されるように、日本の技術流出を招くのか――。自動車各社はファクトに基づく冷静な判断でもって、「エレキの巨人」と手を結ぶか否かを決めなくてはならない。
83万人が働く「世界最大のものづくり企業」
まず鴻海の基本のキは、以下の3つの数字である。
この巨大な業容は、世界のハイテク企業から電子機器の製造を受託する商売で成り立っている。
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