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カリスマ去った鴻海が「エヌビディア銘柄」へ変貌 シャープ堺をAIデータセンターへ転用の"必然"

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鴻海の株価は上場来高値を更新。エヌビディアの”最強の黒子”になるべく、後継者である劉CEOが描くAIデータセンター事業の成長戦略とは。それに欠かせないシャープの役割と、鴻海がシャープの再・再建に本気を出す”真意”。

2023年秋の鴻海のテックイベントには、エヌビディアのジェンスン・フアンCEO(左)が登壇。鴻海の劉CEOとの親しげな様子を見せた(写真:鴻海精密工業)

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(3)から続く。

シャープが7期ぶりに営業赤字に転落した2023年3月期――。鴻海精密工業の創業者である郭台銘(テリー・ゴウ)の腹心らによるシャープ経営に対する鴻海本体の不信は、確実なものとなった。皮肉にもこの事態が、ゴウ氏の後継者である劉揚偉董事長兼CEOに危機と商機の双方をもたらす。

危機は、鴻海本体の投資家がシャープの価値に疑問を持ち始めたことだ。鴻海が法人としてシャープ買収に支出した金額は約2000億円。自社の買収案件では過去最大だ。この巨額投資の成否を問われるのは、現経営陣の劉CEOらである。

では商機は何か。鴻海が社運を懸ける分野の一つ、AI戦略において、シャープを起爆剤として活用することだ。

堺液晶工場をAIデータセンターに転用する計画が浮上しているが、これはもちろん鴻海が支援したもの。AIデータセンターを運営する上でボトルネックとなるのが、エヌビディアのAI半導体・GPUの調達だ。このGPUの調達で、鴻海は突出したバイイング・パワーを持っている。

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