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日産、三菱、ホンダに急接近、台湾“エレキの巨人”と自動車メーカーは手を結ぶか?ソニーだけが知る「鴻海の使い倒し方」に学べ

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最大顧客はアップルであり、年商の約半分がアップルとの取り引きである。ただしニュース記事などでよく使われる「iPhoneの組み立て業者」という表現では、鴻海の実力を過小評価しかねない。

鴻海の中国工場を訪れたアップルのティム・クックCEO(出所:クックCEOのX)

組み立て屋にとどまらない鴻海の実力のほどは、長年の最重要顧客であるソニーグループとのビジネスをひもとけば如実に分かる。

数字だけでは分からない鴻海の能力、そしてソニーがそれをいかに巧みに使いこなし、現在の繁栄にまで繋げたか。自動車業界が今知るべき「産業秘史」を、次から詳らかにしていく。

なお、巨大な業容に比して、鴻海の顧客数は多くはない。限られた優良顧客とだけズブズブに付き合うのが鴻海ウェイだ。日本企業であれば、ソニーと任天堂の2社のみが鴻海にとっての長年の最重要顧客である。

任天堂からは言うまでもなく、家庭用ゲーム機の生産を受託している。ソニーからは「プレイステーション2」以降のゲーム機に加え、パソコン「VAIO」や液晶テレビ「BRAVIA」なども受託してきた。しかしソニーは少なくとも2000年代までは、国内外に自社工場を多数抱えていた製造業である。なぜ自社で作らず、鴻海に生産を委託していったのか?

ソニーと鴻海の交渉は実にシビアだった

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