
「隙だらけ」だからこそ共感される
芸人のマキタスポーツさんは、著書で、今の時代のSNSには、評論家然として他人の悪口ばかり言う「ツッコミ」しかいないが、必要なのは「ボケ」なのだと書いています。自分の好きなことを追求し、人の評価など気にしないことが大事なのだと。
そのボケの面白さこそが、まさしく『ユーモアは最強の武器である』で言うユーモアなのではないかと僕は思います。
それはちょっと的外れだったり、隙だらけに見えたりもする。でも、そのほうが今の時代には、共感されやすい。
ユーモアと聞くと、かっこよくスピーチをやって、気の利いたジョークを言うことだと思うかもしれません。そうではなく、「またそんなくだらない冗談を言って」と馬鹿にされるぐらいの和ませ方と考えたほうがよいでしょう。
例えば、間寛平さん、山下清さん、フーテンの寅さん。ちょっと抜けた感じの人こそが、日本に求められているのではないでしょうか。
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