美輪明宏さん「この世で"孤独病"から逃れるには」 「親友がいない」「寂しい」と嘆いているあなたへ
必要なのは「悩む」より「考える」こと
ちっちゃい子供からお年寄りまで、悩みや苦しみのない人間なんて、この世の中にひとりもいないんです。そのときにどう処理していくか。冷静に、客観的に、自分のことを見る習慣をつけると、どうすればいいかということが見えてくるから、意外と暮らしやすくなります。
一番肝心なのは、理性に戻るということ。「悩む」のと「考える」のは違います。悩むというのは、ため息をついて、泣いて、喚めいて、お酒を飲んでグタグダになって――と、それが悩むってことでしょう。だから、なんにもならないんです。考えるというのは、すーっと自分を離れて、理性で方法論だけを考えるということです。
そういうときは、お星様を見るといいんです。広大無辺の宇宙があって、地球があって、世界があって、国があって、県があって、市があって、町があって、個人の家があってというふうに引いて見て、だんだんと自分の個人的なものへと寄せていく。そうすると本当の問題が見えてくるから、ご活用ください。
欲しいものが全部手に入ったらどうなると思います? 虚脱状態になるんです。私はそういう方にたくさんお目にかかったことがあります。
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