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キャリア・教育 #ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

子育て本、読むほど「悩みの迷路」にハマる納得理由 Amazonで検索するだけでも1万冊

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  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
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(2)“素直”な思考の人

「素直」は本来よいことですが、ここで言う“素直”は、思考においては自分軸を持っておらず、何でもそのまま受け取ってしまうという意味で使っています。“素直”であるぶん、情報に振り回されやすいということです。このような方には、多読はおすすできません。取捨選択ができず、読めば読むほど混乱するからです。

とはいえ、子育てへの不安感や心配が強い場合、その気持ちを埋めたい一心で情報収集する人は少なくありません。本やネットの情報にますます依存していきます。やがてその沼から抜けられなくなり、思考そのものがストップすることもあります。

1~2冊の本の中から実践できそうなことを実行する

もし現在、たくさん本を読んだり、多くのネット記事を読んだりしても悩みが解決しないというのであれば、まずは、自分の子どもに合いそうなことが書いてある本を1冊か2冊選択し、それらを3回ずつ読んでみることをおすすめします。そしてその本の中から実践できそうなことを最大で3つほど選択し、実行してみてください。通常は、それで混乱が少しおさまり、何らかの変化が出てくると思います。

仮にそれでも変化がまったくなければ、その本の中に書いてある別の方法を実践してみてください。

つまり、別の本を読む前に、まずは選択した本に書いてあることをつぶさに実践していく方針をとります。その本の中では趣旨の一貫性が保てていると思いますので、実践するうえで混乱は少ないと思います。

そもそも子育てには絶対的正解(ベスト)はありません。子ども1人ひとりに合ったアプローチ(ベター)があるだけです。ですから正解を探そうと思ってたくさん本を読んでも見つからないのです。

ですので、正解を見つけるのではなく、子どもに合っていそうな方法をいくつか実験的に試してみてください。すると、やがて自分なりの子育ての軸が固まってきます。そのような状態になってきたら、多読を再開して、より知識や教養を深めてもよいかもしれません。

情報過多の中では、情報の取捨選択、分類が大切になってきますが、あまりの情報量にもはやそれが難しい状況でもあります。ですから、最初はいくつかにあえて情報を絞り込んでいくことが大切ではないかと思います。

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