積み方は読み方、12人が語る「積ん読」への思い 『積ん読の本』書評

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『積ん読の本』石井千湖 著
積(つ)ん読(どく)の本(石井千湖 著/主婦と生活社/1694円/144ページ)
[著者プロフィル]石井千湖(いしい・ちこ)/書評家。大学卒業後に書店員となり、2004年に文芸を専門とするライターとして活動を開始。現在は新聞、雑誌、Webで幅広く活動中。著書に『文豪たちの友情』(新潮文庫)、『名著のツボ 賢人たちが推す! 最強ブックガイド』(文芸春秋)がある。

本が本棚に入り切らず溢(あふ)れ出しているという語感が「積む」にはある。実際溢れた本が机に、床に積み上がり、山をなす表紙。帯には書名の何倍も大きな字で「この山を見よ」とある。

翻訳家、作家、エッセイスト、書店主、研究者、辞書編纂者、詩人……登場する12人はいずれも本を読むことを仕事の一部としている。1日1冊読み終えたとしても1年で365冊、万単位の蔵書を読了するには何年かかるのだろうか。複数冊を並行して読む人は珍しくないし、月に30冊から50冊読むという猛者もいる。それでも到底追いつかない量の本に囲まれた生活が、インタビューと豊富な写真によって語られる。

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