人生で初めて本を読む32歳による"読書の真髄" 『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』書評

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『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』かまど、みくのしん 著
本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む 走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚(かまど、みくのしん 著/大和書房/1760円/320ページ)
[著者プロフィル]
かまど/バーグハンバーグバーグ ディレクター、ライター。
みくのしん/バーグハンバーグバーグ ディレクター、ライター。

売れに売れているらしい。車内広告によれば2024年9月時点で8万部。まだまだ伸びるだろう。読書の醍醐味をこれまでになかったポップなやり方で伝えてくれる本だ。

著者のかまど(筆名)はウェブメディアのライター。友人のみくのしん(こちらは本名)が人生で一度も本を読んだことがないと聞いて、「人が生まれて初めて本を読むとき何が起こるのか」という記事を思いついた。

読むのは教科書でおなじみ太宰治の「走れメロス」。声に出して読まないと「確実にワケ分かんなくなる」という本人の希望でまず音読、みくのしんが感想を述べ、かまどが応答する。対話形式で行われた「読書」の様子は、公開されるや話題沸騰、3編を増補して書籍化に至った。

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