9月「学校がつらい子」親が言いがちな超余計な一言 子どもたちも「人間関係」で悩んでいる

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「友達関係」が原因で学校に行きたくない子どもに、どのように対応したらいいのでしょうか(写真:buritora/PIXTA)
【質問】
中1と小5の子どもがいます。9月に入り学校が始まると、小5の次男から「学校に行きたくない」という言葉が出てきました。理由を聞くと、友達関係の問題があるようです。クラスに気が合わない子がいて、1学期もたびたびそのことでボヤいていましたが、うちの子が不登校?と思い、動揺しています。「友達にも良いところがあるのだから、皆と仲良くしてみたら」と言ってきましたが、このような事態になってしまいました。今後、どのように対応したらいいのでしょうか。
(仮名:倉田さん)

不登校の児童生徒は9年連続増加

「学校に行きたくない……」

筆者は35年間、教育分野に携わっていますが、近年ほど、この言葉が頻繁に聞かれるようになったことはありません。

データを見ても、コロナ禍の2021年度に学校を30日以上欠席した不登校の児童生徒は24万4940人となり、過去最多を記録しました。不登校の増加は9年連続となり、10年前と比べると小学生は3.6倍、中学生は1.7倍も増えています。

コロナ禍という特殊な事情によってこのように増加したのではなく、9年連続という点に着目する必要があります。少子化にもかかわらず、絶対数が増えているということは、驚くほどのスピードで増えているということです。また上記は30日以上欠席した児童生徒の数ですから、30日未満の不登校気味の子も含めるとさらに大きな数になると推測されます。

筆者は毎年、母親からの子育て、教育相談を年間2000件以上受けていますが、その中でも不登校または不登校気味な子の相談は後をたちません。年々増え、現在は5人に1人は不登校に関わる相談となっています。

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