「中2で学校を辞めた男性」が編集長になるまで 「不登校の子」が集まるフリースクールという場
単一の理由で行かなくなるという人はまずいない
石井しこう(以下、石井):私は現在『不登校新聞』の代表をしています。不登校の専門紙として、当事者の声や不登校の保護者が生の体験を語り、それを新聞に残していくといった活動をしています。1997年9月1日にある中学生が命を絶ったことをきっかけの一つにして生まれた新聞で、NPO法人が発行しています。
10代だった私は、新聞の理念に共感し、創刊当初の『不登校新聞』に参加しました。9月1日に自殺の件数が多いことは、不登校に関わる人たちには当時から知られていました。統計が明らかになったのは2016年ですが、取材していく中で私自身も9月1日は多いと感じていました。

















