そのたびに思うことは、不登校の本質的原因は、子どもの側には1ミリもなく、現在の教育システムにあるのではないかということです。つまり、現在の教育システムが現代の子どもたちに合わなくなっているということです。そのため、孤立してしまう子ども、不安感を募らせる保護者、対応に苦慮する教員が年々増加してしまっているのだろうと考えています。
保護者へまず伝える「親が1人で抱え込まない」こと
しかし、現行の教育システムが大きく変更されない以上、現在進行の状態にある不登校や不登校気味のお子さんがいるご家庭では、自ら対応せざるをえません。
そこで筆者は不登校や行き渋りの相談を受けた際、保護者の方へ次のようなお話を初めにしています。
以上の話を前提に、個別具体的な状況をお聞きして原因が特定できる場合は具体的な回答をしています。さて、ここからが倉田さんへの具体的な回答になります。
倉田さんの相談内容には「友達関係」が原因と書かれています。それが本質的原因であるかどうかは詳細を伺わないと特定できませんが、それが根本の1つであると仮定して回答します。
文部科学省の「令和2年度 『児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』結果について」によると、学校に係る状況の項目で「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が最も高い割合となっています。
つまり、これは学校における状況では多くあることです。
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