つまり、頭の中と行動とが一致していない。自分の行動について頭がなにも考えておらず、行動というものが曖昧にされている状態です。行動の軽薄化とも言えるでしょう。
頭が暇で、目の前のことを考えていないから、考えてもしょうがないような過去や未来にどんどん意識が行ってしまう。「目の前のこと」に集中できないから、チャッターが引き起こされます。
コロナで人と会う機会が減少したことも、「頭がお暇」になってしまう一因かもしれないですね。人と会話をしていると、そこに意識が向かいます。過去や未来のことが話題になっていれば別ですが、そうでもない限りは、受け答えしなければいけませんから、自分の過去のことを後悔したり、将来の不安を思い浮かべてモヤモヤしたりすることはできません。変なことを考えずに済むわけですね。
スポーツをしている時も同じです。例えば、集中してボールを打ち返さなければいけないという時に、自分の将来の不安のことなんて考えませんよね。読書もそう。文章を読みながら、過去や未来に意識を向けることはできません。
モヤモヤしたら行動と環境を変えよう
これらを総合すると、モヤモヤしたらまずは考え事から離れて行動しましょう、ということになります。行動と環境を変えることで、ほとんどのことは解決できます。
過去のことや将来のことを、楽しく考えられるならいいのですが、「こんなことが起きたらどうしよう」「あの時あんなことをしなければよかった」など、考えても仕方がないことを考え続けたり、後悔しても仕方がない過去のことを考えはじめたら、すぐに行動を切り替える。
動物を観察するとよくわかりますが、行動とその時の感情が一緒になっているものです。一見、じっと何か思いふけっているように見えることもあるかもしれませんが、基本、動物の頭の中では、そういうことは行われていません。
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