「自己肯定感」を追い求めることが泥沼である訳 評価されないと自分はダメと感じてしまう人へ

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「認めても、認めなくてもどちらでもよい」という状態でいることが、究極の自己肯定なのです(写真:mits/PIXTA)
「明日のプレゼンはうまくいくだろうか」「昨日はあんなことを言ってしまった」など、私たちは日々、頭の中で話をしている。
このような「頭の中のひとりごと(チャッター)」はしばしば暴走し、あなたの脳を支配し、さまざまな問題を引き起こしてしまう。
一方、この「チャッター」をコントロールすることができれば、あなたは本来持っている能力を最大限に発揮できるという。
賢い人ほど陥りがちな「考えすぎ」をやめる方法とは何か? 昨年11月に日本語版が刊行された、40カ国以上で刊行の世界的ベストセラー、『Chatter(チャッター):「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』について、精神科医のTomy氏に話を聞いた。前編に続き、中編をお届けする。

評価されないと「自分はダメ」と感じる理由

「みんなから嫌われているのではないか」など、他人からどう思われるか気になってしまう、という人が増えています。他人の価値観に流されやすく、評価されていないと、自分には価値がないと思い込んでしまうのです。

『Chatter(チャッター):「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』(書影をクリックすると、Amazonのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

そうなる原因の1つには、子どもの時の親や周囲の大人からの接され方があります。

例えば、成績が良いから褒められたとか、優秀でなければ大事にしてもらえないのだというような間違った解釈をする環境に置かれていると、そのような傾向になりやすいと思います。

日本の教育システムは、基本的には点数で評価していますし、親が成績の上がり下がりを気にしています。

これは当たり前のことなのですが、そのまま延長線上で、仕事の業績や、昇進した・しなかった、昇給した・しなかったという、常に何らかの物差しで一喜一憂するスタイルが身に付いてしまいます。

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