「明日のプレゼンはうまくいくだろうか」「昨日はあんなことを言ってしまった」など、私たちは日々、頭の中で話をしている。
このような「頭の中のひとりごと(チャッター)」はしばしば暴走し、あなたの脳を支配し、さまざまな問題を引き起こしてしまう。
一方、この「チャッター」をコントロールすることができれば、あなたは本来持っている能力を最大限に発揮できるという。
賢い人ほど陥りがちな「考えすぎ」をやめる方法とは何か? 昨年11月に日本語版が刊行された、40カ国以上で刊行の世界的ベストセラー、『Chatter(チャッター):「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』について、精神科医のTomy氏に話を聞いた。3回に分けてお届けする。
SNSでネガティブが強化される
チャッターとは、頭の中でブツブツ、ワーッとしゃべっている自分のひとりごとを気にしてしまうという状態のことですね。
例えば「なんであんなミスをしてしまったのだろう」や「明日のプレゼンで失敗したらどうしよう」など、このような頭の中でひとりごとが渦巻いてモヤモヤしている人は、むかしから多いと思いますが、本書にも取り上げられているように、SNSが身近なものになったがゆえに、悩んでいる人が増えたように思います。
SNSには、「吐き出す」という意味でのメリットはあると思います。しかし、それによって自分のネガティブな側面をどんどん強化していくというデメリットも同時にあります。
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