加藤沙織さんは明治学院大学国際学部の3年生。フィリピンの大学での留学を経て、マレーシアには企業のインターンとしてやってきた。
加藤さんは、もともとアジアの貧困問題改善に興味があった。以前は、ミャンマーで国際協力活動や大学にいる留学生のサポートをしていたこともある。大学の3年を終えた時点で休学し、フィリピンへの留学を決意。フィリピンでの2カ月間の語学留学を経て、半年間マニラの国立フィリピン大学に私費留学し、開発経済学を学んだ。
海外留学は自然な流れ
国際学部という環境のため、同級生も海外への留学を選ぶ人が多く、海外へ目を向けるのは自然な流れだった。「留学先としてフィリピンを選んだのは、公用語である英語で、アジアにおける貧困問題と同時に経済発展を現場で学ぶことができると思ったからです」。
大学での勉強は厳しかった。開発途上国であるフィリピンでは、貧困格差や政治汚職など課題は多い。これらを自分たちでよくしていきたいと必死に励む現地の学生たちに圧倒された。
「フィリピン人の学生たちから刺激を受けながらもマクロ経済学を学ぶうちに、自分もアジアの一員として、ビジネスをとおして経済成長という大きな枠で貢献したいと思うようになりました」
フィリピン留学中に旅行で行ったのがマレーシアだった。多国籍・多民族国家で、経済成長が著しく、国民性は温厚。すっかりマレーシアが好きになってしまった。
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