激増!学生インターンシップ戦線に異変アリ

就活後ろ倒しの余波はここにも!

(写真:tooru sasaki / Imasia)

スケジュール繰り下げでインターンシップ急増!

2月というと、例年ならリクルートスーツに身を包んだ大学生たちをビジネス街のあちこちで見かける頃だが、今年は少し事情が違う。政府の要請を受け、企業の採用広報の解禁時期がこれまでより3カ月繰り下げられ、3年生の3月となったからだ。選考開始は例年より4カ月遅くなり4年生の8月になる。

就活の時期が大幅に遅くなったことで、企業も学生も手探りの採用活動を強いられている。とりわけ企業側はここ数年採用数を増やしており、現4年生の就職戦線では久しぶりに「売り手市場」との言葉が飛び交ったほどだ。「時期が遅くなったら予定数を採りきれないのでは」との不安から、企業の多くは対応策を迫られている。

そんな中で今、注目を集めているのが「インターンシップ」だ。ディスコの最新調査(2015年2月実施)によると、昨年度までインターンシップを実施する企業は毎年2割台だったが、今年度は43%へと約15ポイントも伸びている。

インターンシップは政府も奨励しており、経済界に今回のスケジュール変更を求めた「日本再興戦略」(平成25年6月14日閣議決定)の中で、同時にインターンシップの重要性を説いたことも、企業の動きを後押している。

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出所:ディスコ「新卒採用に関する企業調査-採用方針調査」(2015年2月)

また、これまでインターンシップといえば大学生の夏休みに合わせて8月や9月にサマージョブとして実施されるケースがほとんどだったが、秋や冬の実施が急増している。調査では、8月の実施が56%で依然最多だが、2月が44%と2番目に多い。就活解禁が12月だった昨年までは見られなかった動きだ。

インターンシップなら解禁前でも学生と直接会うことができるし、自社を知ってもらう格好の機会というわけだ。当社が企業にインターンシップの目的を尋ねた調査でも、1位「採用活動の母集団形成」、2位「企業PR・イメージ向上」、3位「学生の職業観の涵養」の順に多かった。

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