2015年最初の月も下旬に差し掛かってきた。月末にかけて今年最初の給料日を迎える企業も多いだろう。給料は企業に勤めるビジネスパーソンの人生にとって、大きな影響を与える要素。3月の情報解禁を控え、そろそろ就職活動が本格化する就活生にとっても、志望企業を選ぶ際に給料の多寡は気になるはずだ。
初任給の多寡だけに目を奪われるな
日本企業の多くではなんだかんだで年功序列の要素が残っており、若いうちはなかなか大きくないものの、歳を取ってくるとだんだん給料の差も開いてくる。志望企業の採用ページをチェックして、初任給を確認した就活生の多くが、「初任給の高い会社に行きたい」と考えがちかもしれないが、長い目で見てその後の伸びを見落とさないことが重要だ。
東洋経済が刊行している『就職四季報 2016年版』(総合版、発売中)には、30歳賃金が大卒初任給に比べてどれだけ伸びるのかを算出した「昇給率」を掲載している。今回は、そのデータを基に「30歳までに給料がグンと伸びる会社」トップ150社を紹介しよう。
集計対象は『就職四季報 2016年版』(総合版)で大卒初任給・30歳賃金ともに回答のあった576社で、職種が複数ある場合は総合職相当のもの、地域別賃金の場合は東京本社勤務など、原則として最も高い金額を用いた。
トップは鉄鋼専門商社のメタルワン。初任給21.0万円に対して、30歳モデルの月給は49.0万円。昇給率は233.3%だった。単純計算すれば、毎年月給が3万円以上昇給する計算になる。2位は海運大手の商船三井。初任給は21.1万円、30歳月給は46.34万円で昇給率は219.2%だ。3位は宅配便国内首位のヤマト運輸で昇給率は209.8%となる。これらの会社は大卒初任給が30歳までに2倍以上にハネ上がる計算だ。
業種で目立つのは専門商社。トップ10に3社ランクインしたほか、12位西華産業、17位加賀電子、18位ユアサ商事、21位ヤギなどの姿が見られる。また、ゼネコンも準大手の安藤ハザマ(14位)を筆頭に、スーパーゼネコンと称される大成建設(24位)、大林組(26位)、清水建設(38位)、竹中工務店(92位)、鹿島(116位)がいずれもランクインしている。
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