内定競争倍率「高い50社、低い50社」はどこか 明治の競争倍率は2750倍!食品や化学が高い

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明治といえばヨーグルトをはじめとする乳製品大手として有名(写真は2011年撮影の神奈川工場外観、撮影:鈴木 紳平)

いよいよ来週から3月。街ではリクルートスーツを着た就活生をちらほらと見かけるようになった。3月1日から企業の採用広報活動が解禁になり、“後ろ倒し元年”といわれる2016年卒生の就職活動がいよいよ本格化する。就活生の志望業界・企業選びも本格化していることだろう。

毎年、就職情報会社などから就職人気企業ランキングが発表される。上位には“超”がつくほどの有名企業がズラリと並ぶ。ブランド企業、有名企業ほど就活生の応募が殺到。少数採用の会社ほど内定を獲得するための競争倍率も高くなる。

そこで、今回はその競争倍率が高い会社、低い会社をそれぞれ50社ずつ紹介しよう。東洋経済から発売中の『就職四季報2016年版』(総合版、女子版、優良・中堅企業版)に掲載されている、2015年卒生の内々定者数と正式応募者数をもとに算出した「倍率」をランキングにした。「入社難易度」を正確に計ることは難しいが、倍率はその大きな目安になるはずだ。

データは『就職四季報2016年版』(総合版)に掲載している会社のうち、内々定者数と正式応募者数の両方に回答があった497社。原則として、事務系総合職の数値を基準にしている。なお、調査時点が2014年8月であることをご了承いただきたい。また、正式応募のハードルや基準は各社によって異なる。

安定して誰もが知る食品大手の競争率が高い

まずは高倍率ランキング50社を見ていこう。1位は大手食品メーカーの明治。事務系総合職は応募者約1万1000人に対して内々定者数は4人。倍率は唯一の4ケタとなる2750倍だ。2位には繊維商社の蝶理(552倍)、3位には乳業大手の森永乳業(533倍)が入った。

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注目は、なんといっても食品メーカーの強さ。明治、森永乳業に続き、味の素ゼネラルフーヅ(6位、376倍)、ヤクルト本社(7位、318倍)、カゴメ(9位、308倍で技術系含む)と、トップ10の半分を占めた。11位以下でも、サントリー食品インターナショナル(14位、275倍)、ハウス食品グループ(15位、268倍)、味の素(16位、267倍)などが続く。

大手食品メーカーは待遇の良さに加えて事業の安定性、そしてやはり「食」という誰しもに身近な存在なのも就活生の人気を集めている理由だろう。いずれも、数千~1万人超の応募者に対し、内々定者は数人~数十人と非常に狭き門だ。「御社の商品が好きだから」という志望動機だけで、選考を勝ち抜くことは困難なことが想像できる。

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