これで完璧!プロ級に「人の顔」をうまく描く凄技 世界で話題「キスラー式」なら「鼻、口、目」も簡単

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鏡でよく観察しながら細部を描き込み、「目」を表現しました。紙の上から飛び出してきそうな立体的な絵にするために、さらに仕上げをしていきます。

【目の描き方③】陰影をつけてリアルな「目」に仕上げる

まつげの描き方にはコツがあります。1本ずつ描くのではなく、3本くらいの束をいくつか配置していったほうが自然に見えます

また、上まぶたの厚みの縁に近接して生えていること、量を多く描きすぎないこと、目に対して垂直ではなく外側に向かって曲線を描くようにすることもポイントです。

リアルな目に仕上げる秘訣は、「陰影」をつけて立体感を出すことですが、陰影をつける箇所は次の5カ所です。

①上まぶたの真下、眼球の全長に沿って
②下まぶたの厚みの上の縁に沿って
③上まぶたの小さなしわ、まぶたと眼窩(眼球の収まる頭蓋骨のくぼみ)を分けるライン
④眼窩の下、鼻と目頭の近くの中央角の部分
⑤眼窩とまぶたの角にある小さな「奥の輪郭影」(絵の中で対象物を別々のものに見せ、輪郭をはっきりさせて、特定する影)


 鋭い暗い線を使わず、影の調子をつなげて、穏やかにくっきりさせることが、「陰影」をつけるうえでのポイントです。

まつげを描き込み、「陰影」をつけて完成させた「目」の絵(出所:『たった30日で「プロ級の絵」が楽しみながら描けるようになる本』)

「アイデアや創造性」「笑いや喜び」を世界へ

絵を描くのに必要なのは才能ではありません描きたい対象物の「基本図形」を見極め、細部を追加し、陰影をつけていく方法をくり返し練習すれば、誰でも上手な絵を描くことができます

今回紹介したコツを押さえて、あとは描きたい「顔」に合わせてアレンジすればいいのです。

この惑星には、80億人もの人間がいます。つまり、目や鼻、口の形にも数えきれないほどのバリエーションがあるということです。

思いどおりに描けなかったとしても、それは「世界の誰かの口」とそっくりになるに違いありません。そう思えば、絵を描くのが楽しくなりませんか?

「いつもより楽しく鼻が描けた!」「口を描くコツがつかめた」という人はぜひ、身近な人に似顔絵を描いてあげたり、「作品」をSNSに投稿したりして、「絵を描く楽しさ」を発信してみてください。

「もっと多くの人に、気軽に絵を描いてほしい」という思いで「キスラー式メソッド」を考案した私にとって、それは何者にも変えがたい大きな喜びとなります。

マーク・キスラー 画家、アーティスト、絵画講師

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Mark Kistler

画家、アーティスト。世界で最も人気のある著名な絵画講師のひとり。アメリカの大人気番組『マーク・キスラーのイマジネーション・ステーション』の司会を長年務め、優れたテレビ番組、テレビ業界の功績に与えられる、最も権威ある文化賞のひとつ「エミー賞」を受賞。15歳のときに、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』に触発され、「子どもたちに絵を教えること」をライフワークとしてスタート。現在も毎年、全米各地の学校を訪れ、数万人の大人や子どもに向けて「3Dの絵を描く」教室や、家族向けワークショップを開催している。著作は、ドイツ、ロシア、中国、韓国、ポーランド、ウクライナなど世界中で翻訳され、累計100万部を超える。

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