
「模写」はズルい?思い込みを捨てる「キスラー式」
私は30年間、「絵の描き方」を教えつづけてきましたが、ときどき批判されることがあります。
いちばん手厳しい批判は「あなたは自分の絵をコピーするように教えている! それのどこにオリジナリティがあるの? その絵のどこに創造性があるの?」と言われることです。
でも、ちょっと考えてみてください。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、レンブラントといった巨匠も、すばらしい芸術家になる前、何年もかけて教師の作品を研究し、模写し、トレースして絵の描き方を身につけたのです。
私が言いたいのは、過去の人たちがたどり着いた「素晴らしいお手本」があるのに、なぜそれを模倣して学ぼうとしないのかということです。
私のレッスンを受けた生徒たちが皆、驚くほど絵が上達したのは、トレースや模写がズルいという思い込みを捨てたからです。そうでなければ、うまく描けない不満から、絵を描くことをやめてしまったでしょう。
それでは、私の考案した「巨匠の作品をトレースしながら、人の顔を上手に描く5つのコツ」を紹介しましょう。
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