「人の顔」が突然上手に描ける!巨匠も学んだ凄技 「写真」があればOK!苦手な人も、一瞬で上達!

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トレースしながら、偉大な芸術家が、どんなことに重点を置いて人の顔を描いたのか、意識することが大切です。

ダ・ヴィンチが額、目、頬の曲線に、どのように「陰影」をつけて際立たせたかを研究し、まねをしましょう。同じように、目、瞼、瞳、涙袋につけた「陰影」を楽しく研究して、まねをします。

この巨匠の「陰影」は、なんて優美なのでしょう!

鼻の先端はほぼ白いまま残して光を反射させ、鉛筆の筆跡で調子をつなげて鼻に「陰影」をつけます。

ダ・ヴィンチが鼻孔をはっきりした線で描かず、「陰影」をつなげるだけで形をとっているところをよく見てください。

【コツ⑤】各パーツごとの「陰影」のつけ方をまねる:白いまま残した部分、「陰影」だけで輪郭をとった部分など、よく観察して自分のものにする

下唇をつくる2つの球体の形を軽くとりながら、繊細に、優しく唇に影をつけます。上唇と下唇を分ける真ん中の線を、「2本のS字カーブ」ではっきりさせます。

完成図。トレースで、素人でもここまで上手に描ける。目、鼻、唇など、それぞれの「陰影」のつけ方をしっかり観察し、巨匠の技をまねることで、「絵を上手に描くコツ」がいっきにつかめる(出所:『たった30日で「プロ級の絵」が楽しみながら描けるようになる本』)

これで完成です。人の顔を描くうえでの「細かな特徴」を、ダ・ヴィンチ本人から学んだのです! 

好きな「写真」でもOK!くり返しトレースしよう

ダ・ヴィンチはスケッチブック何冊分も、顔、手、耳、つま先などを単体で練習し、模写し、研究しました。

みなさんには、偉大な芸術家が描いた顔や人物をトレースして練習することで、たくさん研究してほしいと思います。

この練習は「写真」を使っても、同じように楽しいものです。

お気に入りの誰かの写真を用意し、コピー機で拡大します。グレースケールモードに設定すると、モノクロ写真には自動的に陰影がつくので、模写・研究・トレースには最適です。

「陰影」までしっかりつけるこのトレースを、ぜひともくり返しやってみてください。

これまで難しいと思っていた「人の顔」が、驚くほど上手く描けるようになり、大きな自信が生まれるはずです。

マーク・キスラー 画家、アーティスト、絵画講師

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Mark Kistler

画家、アーティスト。世界で最も人気のある著名な絵画講師のひとり。アメリカの大人気番組『マーク・キスラーのイマジネーション・ステーション』の司会を長年務め、優れたテレビ番組、テレビ業界の功績に与えられる、最も権威ある文化賞のひとつ「エミー賞」を受賞。15歳のときに、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』に触発され、「子どもたちに絵を教えること」をライフワークとしてスタート。現在も毎年、全米各地の学校を訪れ、数万人の大人や子どもに向けて「3Dの絵を描く」教室や、家族向けワークショップを開催している。著作は、ドイツ、ロシア、中国、韓国、ポーランド、ウクライナなど世界中で翻訳され、累計100万部を超える。

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