これで完璧！プロ級に｢人の顔｣をうまく描く凄技 世界で話題｢キスラー式｣なら｢鼻､口､目｣も簡単

顔のパーツのなかで、「鼻」は絵に描きづらいと思っている人が多いのではないでしょうか。じつは、私もその1人でした。

しかし、「キスラー式メソッド」を使えば、簡単にうまく描くことができます。

複雑なものを「なじみのある図形」に分解する

人間の鼻は、じつは「基本的な形」から成り立っています。アーティストになったつもりで、「鼻の基本図形」を探してみましょう。

鼻筋が「三角形」、鼻の頭が「円」、鼻孔が「楕円形」というふうに、図形が見えてきませんか？

一見難しそうでも、よく見てみると、基本的な形に見えてくる（出所：『誰でも30分で絵が描けるようになる本』）

こんなふうに、「基本図形」を見つけてから絵を描きはじめると、ずいぶん描きやすくなるはずです。

複雑な物体を、自分にとってなじみのある単純な図形に分解すればいいのです。これらを配置した「簡単な設計図」を作るのが「キスラー式メソッド」の最初の一歩となります。

鼻筋は、描きたい鼻の形に合わせて「三角形の幅」を調整し、「新たな輪郭線」を設計図の上に重ね描きします。

実際の鼻は三角形ではないので、鼻の線がおでこにつながるように、三角形の頂点を消します。

三角形は、フリーハンドで描くのがいちばん速いですが、きれいな直線を引くのが難しければ、紙幣などをなぞってみるといいでしょう。

鼻の頭とふくらみを描くコツは、「大小の硬貨を使って描くこと」です。

それぞれの硬貨をなぞって、鼻の頭を描きましょう。円を3つ描きますが、真ん中を左右の円より少し大きめにします。

硬貨の丸みを利用して鼻のふくらみを表現する（出所：『誰でも30分で絵が描けるようになる本』）

 鼻筋で描いた三角形の幅に合わせて、鼻のふくらみ（両側の円）を中央に寄せたら、余分な線をすべて消します。

鼻の形が整ったら、半楕円形で鼻孔を描き加えます。小指の先をなぞると自然な楕円が描けます。

このように、身近な道具を生かした「小ワザ」も「キスラー式」の特徴です。