なぜイケアの人は活き活きとしているのか? 一般の企業とは少し違う「人を見る目」

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 家具小売り世界最大手のイケア。北欧家具の高いデザイン性と低価格を武器に、世界27カ国で300店舗以上を展開。日本でも快進撃を続けている。
 それを影で支えるのが、イケア独特の働き方と人事だ。2014年9月、イケア・ジャパンは「全従業員の正社員化」を実施した。これまで全体の7割を占めていたパート従業員をすべて「短時間正社員」として正社員化し、約3080人の従業員の呼び名を「コワーカー」に統一。同時に「同一労働同一賃金」とし、長時間働ける人と、そうでない人との間にある待遇や意識の壁を取り払った。
 日本企業に慣れた人からすると、大胆にも見えるイケアの人事改革の背景には、どんな狙いや思いがあるのか?
 イケアでカントリーHRマネージャーを務める泉川玲香氏に話を聞くと、その謎が解けてくる。泉川氏自身もユニークな経歴を持ち、社風に引かれて40歳のころに転職を決めた。この連載では泉川氏の言葉から、イケア・ジャパンの働き方の秘密と、人を活かす組織とはということについて考えていく。

イケアが採用で重視するのは何か?

どんな会社にも理念があると思いますが、それについて真剣に考えてみたことがありますか? イケアには大事にしていて、日頃からよく口にするキャッチフレーズが2つあります。それは「We believe in people(私たちは人の力を信じます)」と、「Everyone is seen as a talent(全員に才能があります)」。

単なるお題目ではなくて、日々、この理念に沿って全従業員が動く――。なんだか美しすぎて、にわかには信じがたいかもしれませんが、それがイケアという会社です。

私は人事担当者として、これまでに約1万人を超える方の採用面接をしてきました。その際に最も重要だと考えているのは、まずはこのキャッチフレーズや理念を共有できるかどうかなのです。

実際、私自身も入社時に「イケア流」を知って、驚いたひとりです。

少し私自身の話をしますと、もともとイケアとは遠い業界でキャリアを積んできました。(※泉川さんのキャリアについては「痛快!イケア泉川さんの40歳キャリア」でも詳しく紹介している)。具体的には、最初は大手放送局でアナウンサーとして採用されました。

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