イケアとニトリが「日本の家具事情」を変えた

好調2社の売り場に見える強さの秘密

(撮影:尾形 文繁、谷川 真紀子)

3月も半ばを過ぎ、4月からの新生活に向け、準備をする季節。そんな時にお世話になるのが、IKEA(イケア)やニトリといった家具の大型専門店です。

最近、大塚家具の親子対決で話題になっている家具店業界。その中でも絶好調といわれるのが、この2社です。ニトリは28期連続の増収増益が目前、国内で300店舗超、アメリカ、中国、台湾にも進出しています。一方のイケアは27カ国で315店舗を展開、名実ともに世界最大の家具チェーンです。

ニトリのお店の看板には社名と共に「ホームファッション」という文字が刻まれています。ここに、ただの家具店ではない強さの秘密が隠されています。

暮らしをコーディネート

そもそもホームファッションとは、1980年代後半頃に欧米で生まれた比較的新しい業態で、家庭用品を中心に、カーテンやシーツ類、カーペットに、インテリアなどを付加した専門店を指します。この「ホームファッション」に加えて、ソファやテーブル、食器棚やベッドなどの大型家具や照明・家電など、毎日の暮らしをより楽しく便利にするための商品を一箇所でそろえられる大型店舗が、イケアやニトリのような「ホームファニシングストア」と呼ばれます。

このホームファッションおよび「ホームファニシングストア」の中で、重要となるポイントが「トータルコーディネート」の考え方です。イケアやニトリの店舗に行ったことがある方ならご存じのように、どちらの店舗でも、住宅展示場のモデルルームさながら、リビングやキッチン、寝室など、さまざまな部屋のシチュエーションにあわせたコーディネートが紹介されています。

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