イケアとニトリが「日本の家具事情」を変えた 好調2社の売り場に見える強さの秘密

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<ケース2:二人暮らしのリビング>

イケアが導入するリサイクルサービス

二人暮らしのリビングを居心地のいい環境にするために、意外と大切なのが布もの。ソファとテレビ台の間に敷かれることが多いラグは、部屋の印象を決める大事な要素のひとつです。毛足の長短、形やサイズなどさまざまですが、イケアはラグの種類が非常に豊富です。また意外と知られていないのが、同社のリサイクルサービス。店舗の出口近くに電球などの回収ボックスとともにラグの回収ラックがあります。ラグも大きいものは粗大ゴミ扱いとなり、捨てるのが大変。そんな時、このリサイクルサービスがあれば、気軽に新しいラグに買い替えることも可能です。

ニトリにもシンプルで使いやすいラグはありますが、冬のコタツといった日本ならではの季節商品の品ぞろえはイケアにはないものです。洋風の部屋にマッチするデザインも、トータルコーディネートを提案するニトリならではのものです。

また、カーテンも部屋の色合いや雰囲気を決める大事な要素です。ニトリはサイズの豊富な既製カーテンのほか、300種以上から選べるオーダーメイドも行っています。イケアの場合は個性的なテキスタイル(布地)とカーテンレールの金具等を買って作るというもので、少々手間がかかりますが、裁縫が得意な方、DIY好きの方ならおすすめです。

<ケース3:子ども部屋>

イケアの子ども部屋提案は、非常にワクワク感があって同店の大好きな要素のひとつです。たくさんのぬいぐるみにカラフルな装飾、木や布でできたおままごとセットに、部屋でも遊べるミニテントなど、どの家族連れの子どもたちも目を輝かせているのがわかります。以前、子ども部屋を宇宙モチーフに変える同社のTVCMがありましたが、想像力をかき立てる提案に、さすがはイケアと感じました。プレイルーム的な休憩場所もあり、お気に入りをじっくり選べるのもよい点です。

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