多様な色や柄、素材の中から、自身のスタイルに合ったものを選べるだけでなく、いずれの商品もデザインや色合いが美しく統一され、簡単にコーディネートできるように工夫されている点が、この2社の商品の大きな特徴です。
和み系のニトリ、モード系のイケア
ではここからライフスタイル別に、イケアとニトリの売り場を紹介していきたいと思います。
まずざっくりしたデザイン性でいうと、白や茶、パステル調が好きか、個性的な色合いが好きか、という基準があります。ニトリでは日本人が親しみやすい白やベージュ、淡いピンクや水色などが基調で、絵柄も葉っぱや小花、水玉、チェックなどのデザインが多く見られます。
それに比べ、イケアの商品はモノトーンに加えて赤、青、緑といった原色が多用され、動物や幾何学模様などをモチーフにした、奇抜な柄も見られます。筆者はイケアの「KLIPPAN(クリッパン)」という2人掛けソファを使っていますが、このソファ専用カバーの限定商品は、ピカソの抽象画のようなデザインで大変気に入っています。
和室用のインテリアに関してはもちろん、ニトリのほうが品ぞろえがいいですが、和紙でできた間接照明はイケアにもあるので、和モダンぽい雰囲気を出すにはいいかもしれません。
また寝具について、ベッドでなく布団派という方は、当然、ニトリとなります。上下の布団セットも、サイズや材質に合わせて色々とそろっているので、ぜひ見てください。掛け布団に関してはどちらも北国発祥ということからか、暖かさに関して非常にこだわりがあるように思います。
<ケース1:一人暮らしのワンルーム>
一人暮らし用の提案について、はイケアとニトリ、どちらも力を入れています。学生、社会人、年齢、性別によって色々と差はありますが、ここではシンプルなワンルームの提案を見てみます。
イケアではソファやキッチンなど、テーマごとのカタログを用意しています。2015年春版として発表された新生活用のカタログでは、24歳男性・28歳女性・34歳女性の社員をモデルに独り暮らしのコーディネーションを紹介。価格やサイズも表記されているので、イメージしやすくなっています。
一方、ニトリのネット通販を見てみると「独り暮らし」という項目が立てられています。寝具、ソファ、収納など、部屋のイメージ画像からそれぞれの項目に飛ぶことができて、「アレコレ探すのは苦手」、「店舗に行くほどの時間が取れない」という方には、非常に便利な存在です。また、日本の企業らしく、狭小な住居環境に合ったサイズ感も大きな魅力です。
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