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ライフ #食品の裏側&世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん

平気で「プリン」を買う人が知らない超残念な真実 「これが許されていいのか…」業界の大問題だ

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  • 安部 司 『食品の裏側』著者、一般社団法人 加工食品診断士協会 代表理事
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食品には「エネルギー」「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」などの「栄養成分」が表示されています。

プリンの場合は、「たんぱく質」の数値を見ることで、どのぐらい卵が使われているかが推測できるのです。

B 市販の「普通のプリン」の栄養成分表示(1個90グラム当たり)
エネルギー 116キロカロリー
たんぱく質 3.8グラム
脂質 4.7グラム
炭水化物 14.6グラム
食塩相当量 0.10グラム
C「激安プリン」の栄養成分表示(100グラム当たり)
エネルギー 144キロカロリー
たんぱく質 1.4グラム
脂質 3.3グラム
炭水化物 19.6グラム
食塩相当量 0.07グラム

Bの「普通のプリン」の「たんぱく質」の数値は、90グラム当たり3.8グラムです。100グラムに換算すると「4.2グラム」となります。

一方、Cの「激安プリン」の「たんぱく質」の数値は、100グラム当たり「1.4グラム」。つまり、「普通のプリン」のほうが、卵の量がかなり多いことが推察できます。

一方、「炭水化物」の数値を見ると、「激安プリン」は100グラムで「19.6グラム」で、「普通のプリン」は90グラムで14.6グラム、すなわち100グラム換算で「16.2グラム」となります。

「激安プリン」のほうが、「炭水化物」が多くなっています。これは「激安プリン」に使われている「果糖ブドウ糖液糖」「加工でんぷん」「デキストリン」「増粘多糖類」が「炭水化物」に入るからです。

前述したように、「激安プリン」では「卵」や「牛乳」を減らしている分の「増量」のためにこれらが使われているわけで、それが「炭水化物」の数値として出ている形です。

「味や食感」はごまかせても「数値」はごまかせない

要は「味」や「食感」はごまかせても、「数値」はごまかしがきかないということです。

添加物等による「置き換え」や「増量」が「数値」にあらわれてしまっているのです。買うときは、このあたりもしっかり見ていただきたいと思います。

もちろん、「激安プリン」を食べてはいけないといっているわけではありません。

「『プリンらしい味』がしない『激安プリン』のほうが、『普通のプリン』より好き」という人もいるかもしれません。あるいは、「『味』より『値段』が大事。安ければ『味』や『食感』は気にしない」という人もいると思います。

ただ私の意見としては、同じプリンを食べるなら、添加物で「増量」「置き換え」をしたものではない、混ざり物のない「おいしいプリン」を選びたいし、子どもたちにも「本物のプリン」の味を教えたいと思います。

『食品の裏側』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

そして、消費者のみなさんには、もし「激安プリン」をあえて選ぶなら、きちんと「裏側」を知ったうえで、食べてほしいと思うのです。

平気で『ジャム』を買う人が知らない超残念な真実」でも述べたことですが、「値段」だけを見て「安さ」ばかりを求めることが、「見えない裏側」で「何を失うことになるのか」、それを「知ったうえで食べる」という選択をしていただければ、と思います。

それと同時に、プリンに関しては、「プリンの規格」がないことで「本来『プリン』とは呼べないようなものまで『プリン』という名前で売られている」その「構造的な問題」も、強く疑問を呈したいと思います。

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