【前編】平気で「おせち」を買う人の超残念な盲点 「大量に添加物がここまで使われる」4大理由

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豪華なおせち料理
お正月にみんなで囲む「おせち」ですが、みなさんは買いますか?手作りしますか?(写真:kouta/PIXTA)
70万部の大ベストセラー『食品の裏側』の著者、安部司氏が開発したレシピ集『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』が9刷7万部を突破するベストセラーになり、話題を呼んでいる。
『食品の裏側』発売後、全国の読者から受けた「何を食べればいいのか?」という質問に対する答えとして、安部氏が自ら15年かけて開発した膨大なレシピノートの中から、「簡単に時短に作れるレシピ」を厳選した1冊だ。
いまなお食品添加物の現状や食生活の危機をメディア等で訴え続けている安部氏が「平気で『市販のおせち』を買う人が知らない超残念な真実 前編」について語る。
【後編】平気で「おせち」を買う人の超残念な盲点

おせちは「買う派」?「作る派」?

新幹線の待合室で、40~50代と思われる女性2人の会話を耳にしました。

女性A「お宅はおせち、どちらで頼んでいらっしゃるの?」
女性B「うちは毎年同じもの。○○デパートで売り出す○○料亭のよ。Aさんは?」
女性A「うちはね、昨年、フンパツして3万円もする『有名料亭のおせち』にしたのに、なんだかおいしくなくて家族にも不評で。うちもBさんと同じおせちにしようかしら?」
女性B「あのおせちはね、毎年人気で、すぐに売り切れてしまうのよ……」
女性A「えーそうなの。もうこうなったら、近所のスーパーのおせちでいいか……」

「どっちにしても『家で作る』という話にはならないのね……」

手づくり和食を基本とする「安部ごはん」を推進する私は、少々複雑な思いで席を立ちました。

『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

年末を前に「おせち商戦」が過熱化しています。私の住む福岡でも、地元の百貨店のおせちの予約販売が始まり、整理券を求める人の長い行列ができているとのニュースを見ました。

みなさんはおせちは作りますか? 買ってきますか?

ある調査によれば、「セットを購入」「ほぼ購入」という人があわせて43%、「手作りと購入が半々」という人が19%、「ほぼ手作り」「すべて手作り」があわせて13%、「用意しない」と答えた人が25%という結果だったそうです。

この結果を見る限り、「しっかり手作りする人は少数派」で、多くの人が「市販品」に頼っているようです。

買うのはもちろん結構ですが、市販のおせちには「意外な落とし穴」があります。市販のおせちの何が問題なのか、「前編」「後編」に分けて解説したいと思います。

今回は前編として「おせちに使われる『大量の添加物』」についてです。

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