【前編】平気で「おせち」を買う人の超残念な盲点 「大量に添加物がここまで使われる」4大理由

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3つめは「『キャリーオーバー』という『見えない添加物』の問題」です。

理由③「キャリーオーバー」という「見えない添加物」の問題

おせちは、材料をさまざまな国から運んできて、それぞれの食品工場で作られたものを仕入れて詰め合わせることが多いと述べました。

すると、そこで懸念されるのは「キャリーオーバー」という問題です。

「キャリーオーバー」というのは、「添加物A」の入った食品を原材料として、加工食品を作り上げた場合、「出来上がった食品に『添加物Aの働き』が有効でない場合、『添加物A』は『最終的なラベル』には表示しなくていい」というものです。

たとえば「甘味料」や「保存料」が使われたしょうゆを使って煮物を作ったとします。その場合、しょうゆに使われている「甘味料」や「保存料」は、最終的な「煮物」のラベルには表示が不要なのです。

これが「見えない添加物」と私が呼んでいる理由です。

おせちにも「見えない添加物」が……

おせちの場合なら、たとえば以下のようなものが「キャリーオーバー」になっている可能性があります。

・数の子……「過酸化水素水(漂白剤)」
・煮豆……「リン酸塩」「硫酸第一鉄」
・栗きんとん……「次亜硫酸Na(漂白剤)」「リン酸塩」

たとえば、栗に「漂白剤」が使われていても、出来上がりの「栗きんとん」には「漂白剤」の表示はされないのが「キャリーオーバー」です。

栗きんとん
「栗きんとん」に使われた「漂白剤」は「キャリーオーバー」で表示不要に(写真:sijimi/PIXTA)

「キャリーオーバー」は消費者にとって「見えない、知ることのできない」添加物です。 

あくまで私の意見ですが、市販のおせちにはこの「キャリーオーバー」がかなりあるのではないかと思います。

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