「理不尽に怒る人」がこじらす"残念な感情"の正体 とにかく「同じリングに立たない」が最善の対処

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とくに自己肯定感が低い状態だと思考がそちらに流れがちです。できるかぎり意識的に「私が悪いわけではない!」と、自分を守ってあげてください

相手の中にある嫉妬は、相手にしか解決できません。嫉妬されていることで、ただでさえ少なからずダメージを受けているのですから、あなたはまず自分の心を守ることを最優先にしましょう。

同じリングに立たない

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先ほども触れましたが、相手があなたに嫉妬するということは、本人の無価値感や劣等感、惨めさ、プライド、競争心が災いして、自ら一段ステージを降りて、あなたを見上げる気持ちになっているということです。階級が違うということはそういう意味です。

そこであなたが反撃のパンチを繰り出すことは、相手のそれらの感情をより強く刺激してしまうことになるのです。

するとどうなるでしょう?思った以上のダメージを受けた相手は、攻撃の手をもっと激しくして、さらに陰湿になっていきます。

リング上であなたに敵わないと思えば、相手は地下に潜ってあなたを狙うでしょう。パンチでは勝てないと思えば、ルール違反とわかっていてもキックを繰り出してくるかもしれません。そうしてどんどん泥沼化してしまうのです。

だから「同じリングに立たない」のがいちばん。それが「引く」ということであり「攻撃をかわす」ことであり、自分軸のあり方です。

「ああ、この人はそういうふうに思っているんだなあ」と、リングを降りて客席から客観的に相手を見つめるのです。そうすることであなたは、「戦わない」という選択肢を手にできるのです。

根本 裕幸 心理カウンセラー、講師、作家

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ねもと ひろゆき / Hiroyuki Nemoto

1972年9月6日生まれ。静岡県浜松市出身。1997年より神戸メンタルサービス代表・平準司氏に師事。2000年プロカウンセラーとしてデビュー。2001年カウンセリングサービス設立に寄与。以後、14年間企画・運営に従事し、2003年から年間100本以上の講座やセミナーをこなす。2015年3月退職し独立。フリーのカウンセラー/講師/作家として活動を始める。得意ジャンルは、離婚、浮気、セックスレス等の夫婦問題を始め、結婚・恋愛などの男女関係から、職場の人間関係やライフワーク等のビジネス心理、家族の問題、病気や性格に関する問題などを幅広く扱う。

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