「金がないと幸せになれない」と思い込む人の盲点 「幸せになるためのツール」を見落とす本末転倒

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一人暮らしの父が、私のリクエストに応じて好物のミカンの皮をベランダで乾かしてくれた。すり鉢で擦りトウガラシと混ぜ薬味にする予定(写真:筆者作成)
疫病、災害、老後……。これほど便利で豊かな時代なのに、なぜだか未来は不安でいっぱい。そんな中、50歳で早期退職し、コロナ禍で講演収入がほぼゼロとなっても、楽しく我慢なしの「買わない生活」をしているという稲垣えみ子氏。不安の時代の最強のライフスタイルを実践する筆者の徒然日記、連載第43回をお届けします。

ダライ・ラマ14世も驚いた「どうかしている」人たち

「人は金を稼ぐために健康を犠牲にし、健康を取り戻すために金を犠牲にする」

稲垣えみ子氏による連載43回目です。

これはダライ・ラマ14世が、「人間について驚かされるのはどの点か?」と問われた時の答えの一部だそうである(『LIFE SHIFT2(ライフ・シフト2):100年時代の行動戦略』より)。

いやー、かっこいいぜダライ・ラマ! 皮肉が効いたこの一文、まるでロックスターのようではないか。

そして、「買わない生活」を謳歌している私としては、イヤイヤまったくそのとおりだヨと大きくうなずかずにはいられない。われらは幸せになろうとして金を稼ぐ。しかし、金を稼ぐために幸せを犠牲にすることを厭わない。冷静に考えれば、控えめに言っても完全に「どうかしている」。

しかし圧倒的多数の人間が「どうかしている」ことにすら気づくことができない。かくも絶望的なまでに、われらはお金に支配されているのだ。お金がなければ太陽も上らないように考えてしまうのだ。

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