退社してからの心細さにどう向き合う?
とにかく金をたくさん稼ぐ。さすれば人生勝ち。何の恐るることもなし……という、今にして思えば深みも面白みもオリジナリティもへったくれも何もない、なのに200%心の底から信じ切って、疑うことすらもうまったくコレッポッチも考えたこともなかったその鋼鉄のごとき人生の大目標を、「会社を辞める」という現実を前に、いきなりキレイさっぱり諦めなければならなくなったワタクシであります。
いやそこのあなた! こいつ馬鹿だなーなどと笑ってる場合じゃありませんヨ。何しろ人生100年時代らしいじゃありませんか。となれば誰だっていつかはこの問題にぶち当たるんです。
何しろ凡人の場合、それなりに金が稼げる時期など人生のほんの一部。なので、私のこの戸惑いは明日の、あるいは今日のあなたの問題かもしれない。ってことで、私がそこからどうあがいて今に至るのかの物語に少し耳を傾けていただければ幸いであります。
で、その心細すぎる現実を目前にした私が、取るものも取りあえずまずはどうしたかと言いますと、「卒業旅行」ならぬ「退社旅行」に出かけたのでありました。
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