日本人が悩む「現在完了形」完璧理解の大胆なコツ 「日本語にない」時制であり日本語訳で考えない

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現在完了形でよく使われる語句

現在完了形はどの用法であれ、過去~現在までの矢印というイメージが大前提です。それを踏まえたうえで、細かくどの用法なのかを判別すべき場面もあり、その際に1つの目安になるのが共起する(一緒に使われる)語句です。例えば「neverがあれば経験の用法ではないか?」とまずは考えるようにしてください。

※あくまで目安で、100%必ずその用法になるとは限りません。

(出所:真・英文法大全)
How long have you known Karl?
カールと知り合ってどれくらいですか?
※How longから「継続」と考える
I have already made up my mind.
心はすでに決まっています。
※直訳「すでに決心した」/alreadyから「完了・結果」と考える
How many times have we walked by this building? I think we’re lost.
この建物の前を何回通り過ぎた? これたぶん、迷子になったね。
※How many timesから「経験」と考える/by「~の近くに」

since、over、alreadyなどの使い方

共起する語句の詳細

■since

副詞のsince(since 一語で使われる)は「それ以来」という意味で、強調のeverを使ってever since「それ以来ずっと」となることもあります。

また、前置詞sinceとagoとの組み合わせ(since five years ago)は、自分では使わないほうが無難です(この使い方は賛否分かれており、for ~「〜の間」を用いるほうが普通です)。

■over

over は「覆う」イメージがあるので、「ある期間を覆って」→「~にわたって・~の間」となります(例 over the last few months「ここ数ヵ月にわたって」)。

■already

断定のニュアンスを持ち、肯定文で使うのが原則です。疑問文で使うと「もう終わったの!?」という驚きを表します。

already はあくまで断定・肯定が前提なので純粋な疑問文にはならず、もうすでに終わったことを断定したうえで、それに対する驚きを表すわけです。位置はかなり自由ですがhaveとp.p.の間が多いです。

■yet

断定のalreadyとは対照的に、yet には疑念のニュアンスがあるので、否定文「まだ」・疑問文「もう」で使われます。

※現在完了形とは無関係ですが、副詞「しかし」の意味も重要です。

■once

「1回」の意味では文末に置かれることが多いです(経験用法)。

※完了形とは別に、「かつて」の意味では文頭・文中が多い/接続詞「いったん~すれば」も重要。

■ever

辞書にはいろいろな意味が載っていますが、ever =at any timeという感覚で解決できます。any は肯定文・否定文・疑問文で訳語が違うので、everも同様に考えていきます。

everの詳細

【肯定文で】いつでも※anyは肯定文で「どんな~でも」

例えばforever は「どんな時の(ever)間(for)でも」→「永久に」です。whatever「たとえ何であっても」にも「どんな~でも」が含まれています。everは肯定文では使われないのが原則ですが、以下の2パターンでは出てきます。

メインの節以外:if 節内で「(これから)いつか」・比較構文で「今まで」
This is the most interesting book that I have ever read.「この本はこれまで私が読んだ中で1番面白い本だ」

決まり文句:ever since「それ以来ずっと」

【否定文で】決して~でない※not ~ ever = never

【疑問文で】これまでに※「(過去~今までどんなときでもいいので)これまでに」

Have you ever lived by yourself?「今まで一人暮らしをしたことはある?」
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