東大合格者の"合理的すぎる"英単語の超暗記法 ただ繰り返すのではなく「記憶に刺す」
「繰り返して覚える」は効果がない?
難関大学受験生の間で広く愛用いただいている英単語集『鉄壁』ですが、私がこの英単語帳の着想を得たのは18年前のことです。当時、鉄緑会で私は高校2年生を担当していました。
彼らが抱える最大の悩みは「英単語が覚えられない」というものでした。「似たスペルの単語を混同してしまう」「覚えてもすぐに忘れる」―― これを繰り返していると、単語に対して恐怖感を抱き、そして英語が嫌いになります。英語学習者なら誰もが身に覚えのあることでしょう。
何とかしてあげたい。そういう思いで、私は英単語を効果的に覚える方法を研究し始めました。
その中で、ちまたで常識とされている「単語を覚えるコツ」が、実はほとんど役に立っていないことを知りました。「カード化して繰り返し覚える」「ノートに何度も書いて覚える」「音読を繰り返す」――私の生徒たちは、このような工夫はすでに実践済みでした。それでも覚えた単語がどんどん頭から抜けていくのです。「繰り返して覚える」という学習法に、私は疑問を抱きました。
一方で、私は、「どういうわけか、1回見ただけなのに忘れない単語がある」ということに気づいたのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら