現在までの「矢印」を表す
現在完了形は過去~現在をつないだ“ 線的” な時制で、次のような矢印をイメージしてください。
※have p.p.の形は「過去のこと・完了したこと(p.p.)を、現在所有(have)している」→「過去+現在形」を表します。
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現在完了形の重点は現在にあることも重要です。have p.p.はhaveが現在形なので、あくまで現在を中心に語る表現なのです。
※上の図で、過去の部分(矢印の尾っぽ部分)が曖昧な感じで、現在の部分(矢印の先)が力強くなっているのは「現在に重点」をイメージしたからです。
どの用法も矢印に収まる
現在完了形は現在までの矢印のイメージですが、これを言葉で説明すると、継続/完了・結果/経験となります。どの用法でも矢印のゾーンに収まることを意識しながら、英文で確認していきましょう。
継続:過去に始まり、今現在も継続している
She has believed in Santa Claus since she was a child.
彼女は子どものころからずっとサンタクロースの存在を信じている。
※believe in ~「~の存在を信じている」
完了・結果:過去に始まり、今現在ちょうど完了した
The results of the election have just been announced.
選挙の結果がちょうど発表された。
※完了形+受動態(have been p.p.)
経験:過去に経験して、今現在は「経験」として持っている
Carlos has seen all the Harry Potter movies at least five times each.
カルロスは『ハリー・ポッター』の映画すべてを、1作につき少なくとも5回は見たことがある。
※each「それぞれ(それぞれの映画につき)」
I haven’t heard of that company before.
その会社のことなんて、聞いたことないよ。
※否定文(have not p.p.)/before「以前に」
継続/完了・結果は、矢印が表すゾーンそのまんまですね。経験だけ「過去のことでは?」と思えますが、英語では過去の経験を持っている“ 今”のオレといった発想なんです。
現在完了形を会話で使う
会話で便利な現在完了形の文
How have you been?
(最近の)調子はどうだった?
※ひさしぶりに会った相手に/How are you? の現在完了形(継続用法)バージョンで、「少し前から今まで」の調子を聞くときに使います
You’ve reached customer service.
こちらは顧客サービス部でございます。
※直訳「あなたはちょうどカスタマーサービス部に到達したところです(完了用法)」/電話の相手が言うセリフ(将来、海外で働けばみなさんが使う側になるかもしれません)
Have you ever tried okonomiyaki?
お好み焼きって、食べたことある?
※経験用法/try「トライする(食べてみる)」/海外で「日本を旅行したことがある」という外国人と話すときに便利です(僕はイタリア・スペイン・メキシコで、やたらと日本に詳しい人に話しかけられました)
Have we met before?
以前お会いしたことって、ありましたっけ?
※経験用法/こんなこと言うと、相手から「なんだよ、覚えてないの?」と思われそうですが、ビジネスの場面では普通に使われます。日本人の感覚と違って、マイナスの印象はないようです
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