日本人が悩む「現在完了形」完璧理解の大胆なコツ 「日本語にない」時制であり日本語訳で考えない
よくよく考えてみると、「した」と「してしまった(しちゃった)」は同じ事象を伝えますよね。ニュアンス・気持ちが違うだけで、「なくした」という現象自体は同じですね。
※みなさんの昨日の出来事を全部「~した」→「~しちゃった」に変えても(「しでかした感」は出るものの)やったこと自体は変わりませんよね。
では何が違うのか?
それを解決するのが完了形のイメージなんです。今回の英文の結論を先に伝えておくと、以下のようになります。
②lostは過去形 → 過去になくした(今のことは不明・今はもう見つかった可能性大)
③have lostは現在完了形 → 過去になくして、「現在もなくしたまま」
ですから②も③も、日本語訳自体は「なくした・なくしちゃった」のどっちでもOKなんです。違いは「今、カギがあるかないか」で、②と③は(日本語訳が同じでも)違う内容を伝える文なんです!
■ 完了形を日本語訳で考えるのをやめて、イメージで考える!
■ 現在完了形は「過去にした……で、今は?」を伝える
■「継続/完了・結果/経験」の用法が、明確に分かれるとは限らない!
現在完了形の基本情報と3用法
基本形:have p.p.(has p.p.)
※p.p.とはpast participle(過去分詞)の頭文字/「過去分詞」より、p.p.と書くほうがラクですよ。
否定文:have(has)の後にnotを置く/短縮形はhaven’t(hasn’t)
疑問文:haveを文頭に出す ※現在完了形haveは「助動詞扱い」
短縮形:’ve/’s 例 I have → I’ve/he has → he’s(he isの短縮形も同じ形)
①継続「(過去から今まで)ずっと~している」
Mary has been sick with the flu for a week.
「メリーは、一週間ずっとインフルエンザにかかっている」
※the flu「インフルエンザ」
②完了・結果「(過去から始めて)ちょうど今~したところだ(その結果……だ)」
The shop has just closed.
「お店はちょうど閉まったところなんだ」
③経験「(過去から今までに)~した経験がある(今その経験を持っている)」
Mano and Rino have seen wild koalas in Australia.
「マノとリノはオーストラリアで野生のコアラを見たことがある」
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