プロは「自分の市場価値」をどう値付けているのか 個人と企業が対等な時代の「働き方&稼ぎ方」
篠田:先日お会いした際、齋藤さんから「篠田さんは『クリエイティブ課題解決術』を読んだ感想がみんなと全然違う」と言われましたね。
齋藤:そうなんですよ。篠田さんは「自分のフィーをどう設定したのか」という部分にいちばん関心を寄せてくれて。
篠田:むしろ私は目次を見て、真っ先にその部分を読んだんですよ。ビジネスにおいて価格設定は生命線ですが、多くの人は「いかに安くするか」に向かってしまう。そんな中で「価値があるから、自分はこの価格なんだ」という齋藤さんの姿勢に「そのとおり!」と思いました。
自分の価値の基準や根拠はどこにあるのか
篠田:加えて、私自身個人で仕事をし始めたときに「いくら?」と言われて困った経験があって。講演や事業アドバイスの依頼をいただくことがあるのですが、価格の基準や根拠がないじゃないですか。
齋藤:そういうとき、篠田さんはどうしていたんですか?
篠田:個人で活動している知人を思い浮かべて、「なんとなくこれぐらいの金額だよな? でも、私はプロではないからちょっと値引いて……」と価格を出して、恐る恐る出していました。それを繰り返す中で妥当な価格を理解していきましたね。