成果を出す人が「地道に続けている」3つのこと 齋藤太郎×尾原和啓のクリエイティブ対談2
尾原:ビジネスのクリエイティブを成功させるには、企業もユーザーもまだ気づいていない課題の本質を見つけないといけない。そこで仮説をどうつくるかとか、どうやってチームを動かして、みんなの力で具体的なクリエイティブに落としていくか。そうしたステップについてこの本では余すところなく書かれていますね。
齋藤:自分では普通のことをしているだけのつもりなんですよ。
尾原:そう、すごく基本的で地道なことが省かず書かれている。だから、ともすると読者は「これ、普通じゃん」と誤解してしまう危険性があるけど、そこは「そうじゃないんだぞ」と言いたいですね。
コンサル1年目の教え
尾原:たとえば、ユーザーもクライアント企業も見えていない課題の本質を探るには「鳥の目、虫の目、魚の目で見ること」だとこの本に書いてあります。これは僕のいたコンサル業界では、入社して最初のほうに言われることなんです。
齋藤:そうなんだ。
尾原:「鳥の目で高いところから広く課題を俯瞰しましょう」「日常の細かいところを虫の目で見ていきましょう」「川(時代)の流れを魚の目で見ましょう」と言われるんですけど、現場のクライアントは、いまを改善していくことに時間を使わざるをえない。だから僕らみたいな外の人間が、別の視点を提供することが大事になるんですよね。
齋藤:僕たちがやっていることもコンサルタントに近いと思います。