成果を出す人が「地道に続けている」3つのこと 齋藤太郎×尾原和啓のクリエイティブ対談2

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クライアントの課題解決で成果を出す人の仕事の流儀について、齋藤氏、尾原氏が語る(齋藤氏撮影:梅谷秀司、尾原氏撮影:干川修)
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コンサルタントとクリエイティブディレクターは、クライアントの課題を解決する仕事という点で共通する。では、そうしたビジネスの課題解決の領域で成果を出している人は、どんな仕事の流儀を持っているのか。マッキンゼーのコンサルタントとしてキャリアをスタートさせ、その後楽天など10数社で働き、IT批評家としても活躍する尾原和啓氏と、サントリーの角ハイボールやポケトークの仕掛け人として有名なクリエイティブディレクター齋藤太郎氏に、齋藤氏の初著書『非クリエイターのためのクリエイティブ課題解決術』の発売を記念して、特別対談として両者が考える課題解決で成果を出す人の仕事の流儀について語ってもらった。

尾原:ビジネスのクリエイティブを成功させるには、企業もユーザーもまだ気づいていない課題の本質を見つけないといけない。そこで仮説をどうつくるかとか、どうやってチームを動かして、みんなの力で具体的なクリエイティブに落としていくか。そうしたステップについてこの本では余すところなく書かれていますね。

齋藤:自分では普通のことをしているだけのつもりなんですよ。

尾原:そう、すごく基本的で地道なことが省かず書かれている。だから、ともすると読者は「これ、普通じゃん」と誤解してしまう危険性があるけど、そこは「そうじゃないんだぞ」と言いたいですね。

コンサル1年目の教え

『非クリエイターのためのクリエイティブ課題解決術』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

尾原:たとえば、ユーザーもクライアント企業も見えていない課題の本質を探るには「鳥の目、虫の目、魚の目で見ること」だとこの本に書いてあります。これは僕のいたコンサル業界では、入社して最初のほうに言われることなんです。

齋藤:そうなんだ。

尾原:「鳥の目で高いところから広く課題を俯瞰しましょう」「日常の細かいところを虫の目で見ていきましょう」「川(時代)の流れを魚の目で見ましょう」と言われるんですけど、現場のクライアントは、いまを改善していくことに時間を使わざるをえない。だから僕らみたいな外の人間が、別の視点を提供することが大事になるんですよね。

齋藤:僕たちがやっていることもコンサルタントに近いと思います。

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