「人間関係がうまくいく人」の意外な距離の取り方 自己肯定感が高い人は相手に感情移入しない

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(写真:kikuo/PIXTA)
多くの講演や著書を通し、自己肯定感の重要性を説いている心理カウンセラーの中島輝氏。「無用な敵やストレスを作らず、自分らしい人生を楽しむためには、自己肯定感の底上げが必要」だと言います。著書『うまくいっている人がしている 自己肯定感を味方にするレッスン』の中から、自己肯定感の高い人の意識の持ち方について解説します。

相手に感情移入するのではなく、眺める

同僚に「あの取引先にはもっと積極的な提案が必要なんじゃないか」と助言したら、「上から目線で偉そう」と思われてしまった……。このように、よかれと思ってアドバイスしたはずが、逆に嫌われてしまった経験はありませんか。

原因は、相手との「距離感」をうまく保てないことにあります。適度な距離感を保てない人の特徴として挙げられるのは、相手に「感情移入」をしてしまいがちなことです。感情移入しすぎると、相手の問題が自分の問題のように思えてきます。知らず知らずのうちに、「もっとこうしたらいいのに」と相手をコントロールしてしまいたくなってしまうのです。

自己肯定感の高い人は、相手と距離を保とうとします。相手の感情に「移入」するのではなく、「思いをはせる」ようにします。「思いをはせる」とは、相手の状況や感情を想像して「眺める」こと。相手がどんな感情を抱いているか、どんな状況なのかをただひたすら眺めます。

すると、眺めているうちに、「私には何が手伝えるのか」と自分がすべきことが見えてきます。映画を観るように、自分という心のスクリーンに相手のことを映し出してみましょう。どんなに親しい間柄にも距離は必要です。まずは、「眺める」ことを心がけてください。

相手をありのままに「眺めよう」としたいのに、どうしても相手が何を考えているのか気になってしまうことがあります。それは、人の心を「深読み」しているから。

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