「意識高い系の人」が結局、成功しない4大理由

「頑張ってる自分が好き…」あなたは大丈夫?

いわゆる「意識高い系」の人が、伸びないケースは少なくない。そうなってしまう主な4つの理由とは?(写真:ふじよ/PIXTA)
来年2020年で創業35周年を迎える株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンのCo-founderおよび取締役社長であり、自ら編集した書籍も累計1000万部を超える干場弓子氏。
直近では、ディスカヴァー編集教室を開校し、広く後進の指導にも力を注いでいるほか、TV・雑誌・新聞・ネットメディアにも多数登場、大学・社会人・出版人向けの講演も多数行っている。
この度、初の著書『楽しくなければ仕事じゃない――「今やっていること」がどんどん「好きで得意」になる働き方の教科書』を上梓した干場氏が「意識高い系の人」がなぜ伸びないのか、その4大理由を解説する。

「伸びしろのなさ」を感じてしまう現実

わたしは、ディスカヴァー・トゥエンティワンという出版社を創業時から育て、経営してきた。出している本は、コミックと雑誌と学術書以外は一通りで、ビジネス書、自己啓発書が中心。累計で2500点を超える。

『楽しくなければ仕事じゃない――「今やっていること」がどんどん「好きで得意」になる働き方の教科書』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

構造的出版不況といわれて久しいが、それでも弊社のような中小出版社でさえ新卒採用には苦労しない。相変わらず志望者は多い。それも多くは、高偏差値大学の学生だ。新卒採用を始めて25年、私自身も延べ1万人以上の学生を面接してきた。その中で、若い人たちの世代的変化も見てきた。

で、ここ数年、たまに見かけるようになってきたのが、いわゆる「意識高い系」の学生だ。初めて見かけたのは、大学講師で働き方評論家の常見陽平さんがその言葉を本にする直前、2011年頃だろうか。

今でもそうだが、多くの学生は、「本好き」といっても、要するに「文学好き」である。ビジネス書や自己啓発書を読む学生は少ない。そりゃそうだろう、まだ仕事もしていなければ、社会の荒波にさらされているわけでもない。

そんななかで、ロングセラーから当時最新のベストセラーまで、ビジネス書、それもビジネス自己啓発、ビジネススキル書に精通し、そうした著者の勉強会やネットワーキングパーティーに行きまくり、コンサルみたいなビジネス用語を用いる「ザ・ポジティブな学生」が現れた。

一次面接を担当した採用担当者も驚喜したのだろう、いきなり途中を「すっ飛ばし」、社長面接に挙げてきた。

私も最初は「おお、すばらしい!」と目がくらんだが、改めてもう一度行った「すっ飛ばし組」だけ集めたグループ面接では、残念ながらご縁なしとした。

その後も、何人か現れるようになった似たようなタイプも、結局は、三次面接あたりで消えていく「伸びしろがない」と判断するからだ。それはなぜか? さまざまな要因があるが、今回は主な4つの理由を挙げてみたいと思う。

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