「効率ばかり言う人」が結局、成功しない3大理由 「無駄」省きすぎで「チャンス」も失ってない?
今は「効率」ばかりを重視する人たちが多い
わたしは、ディスカヴァー・トゥエンティワンという出版社を創業時から育て、経営してきた。出している本は、コミックと雑誌と学術書以外は一通りで、ビジネス書、自己啓発書が中心だ。気がついたら来年2020年で創業35周年になる。
25年前に新卒社員の一般公募を始めて以来、延べ1万人以上の学生たちを見てきた。そして、数十人の新卒社員を育ててきた。その中で、「若い人たちの変化」も身をもって感じてきた。
出版社を志望するのは、会社の規模のわりには比較的偏差値の高い大学の学生が多いのだが、ここ数年、彼らに共通するのは「要領のいい」「いい子ちゃん」が増えているということだ。
要領がいいということは、つまり、「効率」を重視するということ。何でも効率よくこなすことが会社に求められていることであり、かつ、「優秀さを示すバロメーター」だとでも思っているみたいな節もある。
忙しいビジネスパーソンにとっては無駄なことを出さず、より効率的に仕事をすることはいいことかもしれない。だが、効率を求めるあまり、いちばん大切な「仕事を楽しむ」ことができず、結果的に伸び悩み、仕事の成功にも結びつけられていない人も少なくない。
では「効率」ばかりを求めている人が結局、成功しない理由は何なのか。さまざまな理由があるが、ここでは主な3つについて解説する。
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