「効率ばかり言う人」が結局、成功しない3大理由 「無駄」省きすぎで「チャンス」も失ってない?
2つ目の理由は、仕事の成果というのは、そもそも「自分に」「すぐにその場に」表れるとは限らないということだ。
ある程度の「時間軸」で見ることが大事
とかく「効率」を重視する人ほど、「コスパ」を気にすることが多い。
「コスパ」とは、コストパフォーマンス、費用対効果。費用がどれだけ効率よくパフォーマンスに生かされているかという点では、要するに、ある種の効率だ。
買い物や食事に「コスパ」を考えるのはいいとしても、「あの人と付き合うのは『コスパ』が悪い」などと「仕事や人間関係」にまで「コスパ」を持ち込むのはいかがなものか。
確かに、コストには「お金」だけでなく「労力」や「能力」「時間」も含まれるから、リターンはできるだけ早いほうがコスパはいいことになる。
でも、とくに若い人ほど、仕事で学ぶことの多くは「すぐには成果の出ない」ものだ。あなたがいくら勉強しても、投資しても、それが仕事の成果として表れるには時間がかかる。
人間関係でも、「これは行っても意味がないだろうな」と思った勉強会やパーティーで、新しい著者候補の人や、後々まで付き合える人に出会えることも多い。
そもそもどんな仕事でも、成果は「自分に」「すぐにその場に」表れるとは限らない。あなたがコツコツと仕込んできたことが、あなたがその部署にいるときには成果となっては表れず、後任の人の成果となって表れることも珍しくない。
仕事の成果は、「すぐにその場」には表れないと思っておいたほうがいい。仕事の成果は「全体」に表れる。「他の誰か」に表れるかもしれない。
そうは言っても、仕事とは、そんなものではないか。今、あなたが「誰かのおかげ」で、その仕事の成果を出せているように。
でも、「リターン」は必ずある。今すぐ、ここには返ってこないかもしれないけれど、ある程度の時間軸で見れば、必ず。
コスパ、コスパと、目先の効率だけを追い求め、できるだけスマートに働こうとすることは、「仕事を楽しむ」のみならず「成長する」という目的からも離れる一方なのだ。
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