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若いうちはとにかくケガをせず打席に立ち続けることが大事(撮影:梅谷秀司)
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今は活躍するビジネスパーソンも、若い頃からそうだったわけではない。Zアカデミアや武蔵野大学で次世代リーダーの育成を担い、『1分で話せ』(SBクリエイティブ)などの著書がある伊藤羊一氏と、サントリーの角ハイボールやポケトークの仕掛け人として有名なクリエイティブディレクター齋藤太郎氏も、若い頃は「落ちこぼれ」だった。齋藤氏の初著書『非クリエイターのためのクリエイティブ課題解決術』の発売を記念して2人の特別対談を行い、両者が考える「若い時に、これだけはやっておけ」を語ってもらった。

鼻をへし折られ続けた20代

齋藤:伊藤さんとは「孫正義さんの後継者を選ぶ」という触れ込みではじまった、ソフトバンクアカデミアでお会いしてから10年来の仲だけど、伊藤さんは去年、武蔵野大学のアントレプレナーシップ学部の学部長になったでしょう。昔から若い人の教育に興味があったの?

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伊藤:いやいや、昔は人に何か教えるどころじゃなかったから。ちなみに『1分で話せ』も『1分で話せ2【超実践編】』(ともにSBクリエイティブ)も、会社に馴染めなくて、うつ病で出社できない時期もあった20代の自分に向けて書いたものです。

齋藤:わかる。本を書くときって、誰かに話しかけるつもりで書かないと書けないものね。僕はいま49歳だけど、今回の『非クリエイターのためのクリエイティブ課題解決術』(東洋経済新報社)は、20数年前、電通のサラリーマンだった自分にあてて書いたんですよ。若い時って結果がすぐ出ないことに焦るでしょう。でも成長曲線って、ある時点から急に指数関数的に上向く。だからイチローみたいに、とにかくケガをせず打席に立ち続けることが大事だと思うな。

伊藤:本当にそうだね。20代のころの太郎さんって、どんなだった?

齋藤:電通にいたけど、本のタイトル通り、非クリエイターの営業マンで、超おちこぼれですよ。月曜に出勤すると、土曜の朝まで自宅に帰れない。だから月曜の朝、家を出るとき、ワイシャツを4枚持っていく。僕はメディアの部署所属でTBSの担当だったから、夜中まで TBSの人と飲んで、夜中の12時くらいに六本木で解放されるでしょ。そこから会社に戻って深夜3時、4時まで資料つくって、それから床で寝るわけ。で、朝7時くらいに起きて、ほかの人が来る前に着替える。入社1年目で体重が15キロ落ちました。

伊藤:そうなの!?

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