後先考えずに「ギブ」する人が結局うまくいく まだ何物でもない君たちに贈る成長のヒント

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齋藤:そうですね。いまの若い人たちは、社会がフラットになって、不条理を経験しにくくなってる。それはもちろんいいことだけど、その分、「不条理に対しての耐久性」は下がってるかもしれない。生まれてからミネラルウォーターしか飲んだことがないと、水道水を飲んだらお腹こわしちゃう、みたいな感じ。

伊藤:そうなんだよ。

齋藤:それに、いまはなんでもググれば正解が出てくる時代だしね。だからこそネットに転がってない、生(ナマ)の先輩からのアドバイスって大きいよね。そこで大事なのが、いいアドバイスをしてくれるメンターをみつけること。そしてメンターにちゃんと可愛がられること。僕の本にも書いたけど、そこで重要なのが「ギブ(give)」の精神ですよ。

愛嬌を身につける

齋藤:たとえば若者にも、こっちがおせっかいなアドバイスをしたくなるタイプの若者と、そうじゃない若者がいるでしょう。その違いは何だと思いますか?

伊藤:愛嬌じゃない?

齋藤:愛嬌か。愛嬌って、別の言葉で言語化すると、何ですか。

伊藤:なんだろうな。「人間社会って明るいよね」「あなたとわたしが出会ってしまった以上、この関係はポジティブだよね」っていう前提を信じていて、壁をつくらず素直に相手にダイブする人は愛嬌がある。相手が何か言ったら、「えーっ! そうなんスか!」って素直にびっくりしたり、喜んだりして感情を表現するのって、これ愛嬌じゃないですか。そうやって感情を表に出せるのは、向こうが「齋藤さんは自分が思ったことをそのまんま表現しても大丈夫な人だ」っていう心理的安全性を抱いている証拠でしょう。そうじゃなかったら堅苦しい感じで「はい、はい」と聞いてるわけだから。

齋藤:そうですね。相手を好きになると愛嬌が出るよね。

伊藤:あとは好奇心。僕はここ5年くらい好奇心が半端ないわけ。何を聞いても、別に演じてるわけじゃないのに「すげえ!」「やべえ!」という反応になる。じつはこれ、ソフトバンクアカデミアの面々の反応を見ていて研究したんだ。僕、はじめのころアカデミアの人たちがすごい人たちばかりで怖くて入っていけなかった。何が怖いんだろうと思って観察していたら、みんな「○○ってすごくない?」「やばい、やばい」って話ばかりしてるわけ。「これか」と思って、真似して「すごくない?」「すごい!」って口に出すようにしたの。そしたらくせになった。

齋藤:リアクション王になるということ?

伊藤:そうそう。人との接点としてリアクションを学んだんだけど、やってるうちに、ただのニュースを見てても楽しくなってくるんだよね。そういうのが積み重なると、人と話してても、「えっ、マジすか!」「その話、もっと聞かせてください」って、演技じゃなく言えるようになる。それは愛嬌があると思う。

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