共通点探しは逆効果? 初対面でNGな「世代・出身地トーク」の落とし穴

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たった1分で相手が虜になる世界標準の聞き方・話し方
共通項を見つけるためのトークはひまつぶしにしかならない(写真:Ushico/PIXTA)
初対面の相手と打ち解けようと、つい口にしてしまう「○○世代ですね」「同郷ですね」といった共通点探し。しかし、そうした“世代トーク”や“出身地トーク”は、実は関係を深めるどころか、相手との距離を遠ざけてしまう可能性があります。本稿では『たった1分で相手が虜になる世界標準の聞き方・話し方』より抜粋・編集のうえ、相手を「グループ」で語ることの落とし穴を解説します。

世代トークで陥るワナ

初対面の人と仲良くなるための突破口を開こうとして、共通の話題を探すことがあるだろう。そうしたときに盛り上がるのは、世代トークだ。「バブル世代」「団塊ジュニア」「氷河期世代」「デジタルネイティブ」「Z世代」……同じ世代と知ると、なんだかすぐに仲良くなれそうな気がする。
しかし、実際に互いの距離が縮まるかといえば、そうでもない。世代トークのワナである。

「昭和世代は一致団結が得意だよね」

「平成生まれは学歴にこだわりがないよね」

「デジタルネイティブは情報発信が得意だね」

そうだよね、と一致したところで、お互いのことは何も知らないで終わる可能性だってある。話題は「相手とあなたのこと」ではなく、「世代についての一般論」だからだ。

出身地トークも同じだ。互いに関西出身だとわかったとして、「関西の人はこうだよね」と会話が弾むとする。しかし、「関西について」語るだけでは、相手を知る手がかりにはならない。それどころか、互いの距離が離れる可能性だってある。同じ世代、同じ地域の出身でも多様性があり、経験が異なったりするからだ。

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